実務上のTIPSなど
日常の業務にどうやってファンの育成を加えたのか
自分の本当の実務が何なのかを考える
阿:ただでさえ日常の業務が多い中で、「ファン育成」という新しい領域を始めるのは難しいと思いますが、どうやってクリアしたのでしょうか。
藤:やはり自分たちが楽しいと思わないと伝わらないんですよね。だからいろんな業務の中で、つまらない業務をどうやってやめるかですよね。
松:それはよく言われてますね。パソコンでカチャカチャやっていると、「そんなのパソコン見ないでもできるようになれ!」って言われることよくあるんですよね。
そうやってどっちが自分の本当の実務なのかを考えることは、普段からよく言われています。
阿:差し支えなければ、やめた実務はありますか?
松:ラベル表示や、そのチェックの担当部署でもあるのですが、できるところはシステム化したり、専任者をつけたりはしましたね。
藤:やらなきゃいけない仕事、ノルマがある仕事が目の前にあると、ついそちらを優先してしまうんですよね。そういうのはなるべく担当部署を変えるとか、担当業務を変更するようにしてます。
長年運営しているファン組織を、より社内に貢献する形に活性化するには
ファンの声を自然に社内に伝える
阿:すでにファン育成の組織がある場合、より社内で貢献できるように活性化していくにはどうしたら良いでしょうか。
今日の中では、社内を巻き込んでいくのに使うとお聞きしましたが、他の点ではいかがですか?
藤:おっしゃる通りです。あとは予算を取るのに自分たちで良いことを言っても綺麗事になっちゃうじゃないですか。友達からこう聞いたよ、とか、ヤマサのレシピ珍しいね、とか、そういうのが耳に入ると、予算を得やすいですよね。
なので、ファンの声を自然に社内に伝えるようにしています。そういう工夫をすると、いろんな面でおいしいじゃないんかと思います。
阿:ちなみに、ユーザーさんから出てきた投稿や、お客様相談室の声をみんなに共有するとお聞きましたが、SNSの情報共有はヤマサさん社内でやってるんですか?
藤:お客様相談室で出てくるのは大体クレームなんですね。クレームは改善しないといけない。SNSはどちらかというと褒めてくださる。私はやっぱり、褒めてもらえたところをより伸ばす方に活用しています。
直近ではファンクラブ的なこととして、今回「これ!うま!!つゆひろめ隊」を東京で2回、大阪で1回やりました。
東京の方は先ほど紹介した「おいしいしょうゆ研究部」と、関西の方も「粉もん道場」という関西のイベント参加者とリンクさせたんですが、東西で差が出たのが「親子丼」だったんですね。
関東では「これうまつゆ」のレシピの中でそんなに上位には来なかったんですが、大阪ではダントツの1位でね。「こんな美味しい親子丼が家で作れるなんて!」という声があって。
やっぱり生の声を使うのが商品開発系では手っ取り早い気がします。
阿:過去のイベント参加者を再び招待して、つなげていってますよね。これでいくと昔からのつながりが徐々に徐々に蓄積していってる感じがしますね。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
もっと詳しく知りたい方は、下記よりアーカイブ動画をご視聴下さい。スピーカーの熱量や、手触り感のある話が盛り沢山です!
https://corp.snapdish.jp/archiveapply20210303
【目次】
1.ファンづくりの考え方について
2.具体的な施策内容について
3.事例・指標について
4.実務上のTIPSなど ←今ここ