【後半】メーカー事例に見る、課題解決のヒントと事例
事例1:試食が難しい時代の体験づくり
まず1つ目の事例として、東京デーリーさんの事例をご紹介したいと思います。
先ほどのデータでも「試食は減る」という回答が突出していましたが、試食が難しい場合にどうするかという課題解決の施策になります。
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商品は「ブリー」というチーズで、日本ではカマンベールの方が有名ですが、フランスではカマンベールよりも有名なチーズです。ただ日本ではまだ知られていないので、普及に向けてマーケティング活動をおこなっている商品になります。
従来は、試食して美味しいねと実感してもらって、買ってもらうというマネキンの施策がメインだったそうなんですが、それができなくなって、代わりになる体験づくりの方法を検討していたときにご相談をいただきました。
施策内容は、SnapDishでのコロナ禍以降の新しいサービスである、オンライン体験イベントを起点としたコミュニケーション作り。SnapDishで参加者を募集して、ZoomとYouTubeでライブイベントに参加してもらい、その後、体験を共有してもらうという企画。
前年にも同様の施策を実施して良かったという結果だったので、今年はYouTube参加者の人数を増やすととも、店頭でその企画を告知したり、イベント自体に流通のご担当をご招待したり、イベント後はSnapDishだけでなくTwitterからも視聴してキャンペーンに参加できるようにしたりと、1つの施策で複数の効果を得られる形で取り組みました。
東京デーリー様からのご評価としては、このようなご評価をいただいている施策になります。
・マネキン施策では理解度が浅いが、オンラインイベントだと情報量を多く伝えられて、深く理解してもらえる。
・仲間がいる場で情報発信ができるので、仲間と共有・共感してもらえることが大きい。
・出荷額も順調に伸びて、経営層からも有効な施策として高く評価してもらっているとのコメントをいただきました。
ポイントとしては、単発の施策ではなく継続して開催しているので、ベースが積み上がってここまでの伸びにつながっていると実感されており、今後も続けていきたいとご要望いただいています。
流通さんを巻き込むためのTIPSもいただいてますので、少しご紹介します。
・売りにつなげる施策と営業担当に理解してもらって、流通さんを招待してもらう。
・流通の方々にも実際に商品を試してもらって、生活者の生の声(Zoom参加者のコメントやYouTubeチャットの熱量)を体験してもらう。
・メニュー提案の参考にしてもらう狙いも含め、イベント内容に反映する。
その成果として、配荷店舗の拡大につながったり、イベントメニューをPOPにして関連販売してもらえたりという実績につながって、先程のような出荷額の伸びにつながったとお聞きしています。
前半でご紹介した変化その1「衛生観念変化」に、マネキン施策の代わりにオンラインイベントを活用して対応し、変化その2「接点多様化」には、1つの施策を多様な形で活用することで対応したという点がヒントになればと思っています。
事例2:傾聴を資産に変えるコミュニケーション
ハウス食品様の「味付カレーパウダー」の事例をご紹介します。
使い残した食材を「これ1本あれば、子どもに喜んで食べてもらえる」という課題解決型の商品になります。
発売から2年経過して、汎用調味料としてどうやったら効率的な認知が取れるか、獲得の打ち手を模索していた状況で、単発で終わりがちなデジタル施策に課題があり、単にやって終わりではなく、後につながるような施策にしたいというご要望から始まった取り組みです。
全体像としては、
STEP1:商品をまずユーザーに送って、商品を使ってシンプルに投稿で会話してもらう
TEP2:そこで出てきたユーザーの食卓投稿を映像化して、コンテンツとして使えるようにする
TEP3:STEP1で育てた商品のファンを招いて座談会形式のオンラインイベントを実施、さらにその声を広げていく
という3段階で実施しました。
STEP1では、こちらの投稿にも見られるように、「失敗いらずなのが嬉しいです」とか、「便利だよ~」という投稿を見て、他のユーザーが「今日のお昼はこれかな」とコメントして実際に作った料理を投稿したり、SnapDishというプラットフォームならではの共感のコミュニケーションが自然と広がっていきました。
STEP2ではこれを映像化して、ユーザーの投稿、声、写真をそのままスライドショーの形で製品の価値を伝える映像に編集しました。Web掲載や商談活用、店頭放映など幅広く使えるコンテンツとしてご提供しています。投稿から出てきた「想像以上にあれこれ使える」という生活者の声も反映しています。
>> 動画を見るにはこちら
STEP3 として、この商品を好きなった方を招いて座談会形式でのオンラインイベントを実施しました。先程の例と同じようにYouTubeで見ていただいていて、チャットでも参加いただいています。ユーザーさんから「これ、作ってみてよかったよ!」というオススメ料理を実際に紹介してもらうことで、メーカーさんから伝えるのではなく、好きなってくれた人の声を浮き彫りにするような施策として実施しました。
イベント後は、実際にイベントも参考にしながら、商品を使ってみた皆さんの投稿キャンペーンにつなげています。
実施後は、想像を大きく超えて、考えていた以上の位置づけで愛用されていて、多くのヒントをもらうことができた、傾聴するだけではなく、愛着を持っている方とつながることができたとご評価をいただいています。
変化その2「接点多様化」への対応では、コロナ禍でも実施・継続できて、今後の資産になるような施策、変化その3「付加価値変化」への対応としては、コロナ禍でも本質的な価値からずれないように、生活者の声をリアルな声を抽出するということがヒントになるのではないかと思います。
まとめとご紹介
SnapDishでは、コミュニケーションプラットフォームを使って、メーカーさんの短期単発での課題解決に向けたご提案と、長期的にファンを育てていく施策をセットでまとめてできるサービスをご提供しています。
具体的には、今日ご紹介した2つの事例も、商品を体験してもらう単発施策と、深堀りする、広げると言った施策を組み合わせて実施いただいています。もしご興味がある方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。課題やご状況をお聞きしながら、最適な組合わせをご提案しています。
また、インサイト発見&共創プラン、コアファン育成強化プランなど、お試しいただきやすいトライアルプランもご用意していますので、詳細はお問合せください。
>>【前半】withコロナの食卓投稿に見る、食品メーカーが押さえておくべき「 3 つの変化」はこちら!
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