1)生活者のほとんどが健康を気にかけ、健康意識は食材の買い物にも影響を及ぼすように。
「普段、健康について気にかけていますか?」への回答では95.6%が「気にかけている」、「食材購入時に健康を意識していますか?」への回答では88.4%が「意識している」という結果となりました。近年、健康ブームと言われる中、買い物の意思決定にまで「健康的かどうか」という評価軸が浸透していることが伺えます。
▼健康を意識して購入する食材は、野菜、発酵食品、大豆製品、乳製品ほか
カテゴリー別に見ると、多かった順に「野菜」24.5%、「発酵食品」18.4%、「大豆製品」14.0%、「乳製品」7.9%となりました。ダントツ1位となった「野菜」の内訳では、緑黄色野菜の回答が約3割を占め、その中でも特に多かったのは「トマト」10.6%、「ブロッコリー」4.1%、「ほうれん草」4.1%となりました。「発酵食品」では「納豆」43.9%、「ヨーグルト」21.9%、「キムチ」5.7%、「甘酒」3.8%。「大豆食品」では、半数以上が「納豆」「豆腐」と回答しました。
【その他回答】発芽玄米、乳酸菌飲料、アーモンド、アマニオイル、めかぶ、スプラウト、旬の食材、もち麦、粉寒天、麹、ささみ、厚揚げ、減塩醤油、クルミ、海藻、低脂肪牛乳、マヌカハニー、キドニービーンズ、小豆、バナナ、らっきょう、ワカメ、きび砂糖、根菜、R1、蒟蒻、おからパウダー、オイコス、糖質オフ麺、オートミール、オクラ、レバー、液体塩こうじ、青魚 ほか
2)健康への意識は、「塩分」「糖質」「食物繊維」など多様な栄養成分へ。
「健康を意識した食事で、普段気を付けているもの」を聞いたところ、「全体の栄養バランス」63.6%、「塩分」57.3%、「糖質」49.7%、「食物繊維」42.7%、「脂質」41.1%、「タンパク質」38.7%、「ビタミン」31.6%、「摂取カロリー」30.6%、「乳酸菌」24.8%、「カルシウム」20.9%となりました。
▼ダイエットから具体的な病気・症状の予防まで、食事で健康に気を付けている理由
・むくみやすいので塩分には気をつけている。(東京都・50代・女性)
・アプリで記録をつけていて、バランスを整えると体調の良さを感じるから。(神奈川県・20代・女性)
・生活習慣病にならない為に、塩分、カロリー、バランスを考えてメニューを考えています。(沖縄県・30代・女性)
・塩分と脂質は気をつけないとすぐにオーバーするため。(兵庫県・50代・女性)
・主人が偏食気味なので、出来るだけバランスよく栄養を摂取できるように心がけてます。(愛知県・30代・女性)
・外食はどうしても塩分・脂質・野菜不足が気になるので、家で食事ができるときはなるべく野菜中心にしています。(青森県・30代・女性)
・塩分はむくみ、糖質制限はダイエットで、その分タンパク質や食物繊維を摂るようにしている。(東京都・30代・女性)
【その他回答】無農薬、彩り、ギャバ、鉄分、化学的な添加物、原産国、嚥下障害を起こさない食べ物、旬の食材、グルテンフリー、発酵食品 ほか
3)「健康的な食生活が一番!」と言っても現実は・・・作り手が抱えるお悩み。
健康によい食事を作るにも、現実問題はいろんな悩みが寄せられました。特に多かったのは「レパートリーが少ないことによるマンネリ化」(23.4%)、次いで「時間・手間・お金がかかる」(21.3%)となり、家族ごとの好みや健康を考慮した食事作りの苦労がにじみ出る回答が多く見られました。また、塩分(8.0%)や糖質(7.4%)を控える食事作りに課題を感じている回答も多く見られました。
※ユーザーローカル テキストマイニングツール( https://textmining.userlocal.jp/ )で回答を分析
①健康的な料理のレパートリーが少なくマンネリ化。美味しく作れず、家族が喜んでくれない。
・塩分を控えるとあまり旨味、美味しくできない気がするのでいつも悩んでしまいます。(奈良県・30代・女性)
・いろいろ健康を気にして常備してますが、マンネリ化で食事にストレスを感じます。野菜を美味しくかつ、塩分を控えめに摂る方法があれば良いなと思います。(東京都・40代・男性)
・健康的な献立というと大体和食になってしまうので、洋食などの家族が喜びそうなものでもカロリーを気にせず食べられたら良いなぁと思う。(宮城県・30代・女性)
・子どもは、味がうすいとなかなか量を食べてくれないこと。(愛知県・50代・女性)
・ヘルシーを意識しすぎて、質素にならないようにと悩む。(栃木県・40代・女性)
・主人が濃い味付けが好みで、塩分や糖分を少なくしてもしっかり味がつく調理法があればいいなと思っている。(愛媛県・40代・女性)
・子供は肉が無いと食べないので、メニューが偏る。レパートリーが欲しい。(滋賀県・40代・女性)
②美味しさも健康も兼ね備えた食事作りは、時間も、手間も、お金もかかる。
・朝食はいつも考える。簡単に手間なく栄養が取れるものがあるといいとですが…。(滋賀県・30代・女性)
・食材にこだわりすぎると食費がかさんでしまう事。でも家族の健康には代えられないため、度々悩むことはあります。(埼玉県・30代・女性)
・手間をかけず簡単に、栄養を壊さず摂取したい。(京都府・30代・女性)
・仕事で自宅で調理する時間が夜遅くなってしまうため品数が少なかったり、満足いくものを食べられないこと。(東京都・40代・女性)
・食事を作るのは日々の事なので、いかに負担なく、苦労せずにバランスの取れた食事作りが出来るのか? 出来れば時短で。毎日負担なく家族が喜ぶご飯を作れれば一番いいですよね!(神奈川県・40代・女性)
・息子が小さいことや朝の時間のない中で手軽に作れる料理レパートリーを、増やしたい!(千葉県・20代・女性)
・糖質カット食はコストが高い(愛知県・50代・男性)
③その他のお悩み
・19歳になる息子もいるのに義母用の食事もいっしょにつくらなければならないので、どちらも食べて満足できる献立にするのが難しい。(神奈川県・50代・女性)
・分かっているけれど、やっぱり好きな物を食べたい!(埼玉県・50代・女性)
・夫や息子が揚げ物好きなので、喜ぶ顔が見たくて、多めに作ってしまう。(埼玉県・40代・女性)
・本当は野菜中心で肉や魚を食べるのは理想とわかっていても、ひとり暮らしだと野菜をいろいろと買うのが難しい。量が多く腐らせしまったり、調理が面倒になったり、値段が高くついたり。(静岡県・20代・女性)
・情報が氾濫していて何を取り入れるべきか悩む。(茨城県・50代・女性)
4)美味しく健康的な食生活を目指して、生活者が実践しているアイディア集!
①食品を選ぶ際の工夫:減塩商品を選ぶ、味付けの置き換え(レモン、酢、だしなど)、身体に良い食材の取り入れ(アマニ油、オリーブ油、えごま油、おから、発酵食品、大豆製品、酢など)が多く見られました。
・昆布や鰹節を使ってしっかりだしをとり、味付けをうすくする。ハーブの香りをいかす。(東京都・50代・女性)
・食卓に出す醤油は、最近、減塩に変えました。(東京都・40代・女性)
・なるべく油はオリーブオイルや亜麻仁油。塩分を控える際にはお出汁をしっかり使っています。砂糖を控える際には希少糖にしています。(広島県・40代・女性)
・塩分を抑えるために酢やレモンなどを使うことや、カロリー摂取控えるためにお豆腐を代用する。(秋田県・50代・女性)
・便秘症なので毎食時おからパウダーを摂取する様にしています。(愛知県・40代・女性)
・炭水化物を摂るときは、もち麦や海藻などカサ増しして炭水化物の量を減らす。(埼玉県・30代・男性)
・青魚があまり得意ではないので、アマニ油をサラダなどにかけたりしています。何が何でも食べなきゃというよりも美味しく代用できるようにしています。(千葉県・50代・女性)
・納豆やヨーグルト、甘酒など発酵食品を毎日摂取するようにしている。(宮崎県・50代・女性)
・卵は1日1個以上。タンパク質を多く摂る。マグネシウムとビタミンDを重視。ビフィズス菌を摂取。ミネラルをとれる米ぬかや海苔を摂取。(青森県・20代・女性)
・毎朝りんごジュースと酢を大さじ1〜2で割って飲んでいる。(埼玉県・30代・女性)
・油は亜麻仁油をサラダや蒸し野菜のかけだれに使用しています。(埼玉県・40代・女性)
②調理方法の工夫:摂りたい栄養素を壊さず逃がさない、控えたい成分(油・塩分・砂糖)を減らす調理法が多く上がりました。もっとも出てきた言葉は「油」。油によって、減らす方法、取り入れる方法の双方が上がりました。
・野菜が苦手なので、最近はスムージーにしています。(神奈川県・40代・女性)
・フライパンでの蒸し焼きは食材の栄養が逃げず、かつ食材本来の味が濃く残るので、よくやる調理法です。(岐阜県・40代・女性)
・生食油は加熱しない。(青森県・20代・女性)
・調理法は、無水鍋か、蒸す。揚げる時は、少量の油を使います。油はオレイン酸、リノレン酸のバランスが4:1の油を積極的に身体に入れてます。(千葉県・50代・女性)
・炒めるよりは蒸す。ホイル焼きなど。(埼玉県・40代・女性)
・テフロン加工のフライパンだと油も少なくて良い。鉄分も欲しいので鉄フライパンと使い分けている。(東京都・40代・女性)
・脂の多い肉などはペーパーで拭き取りながら調理したり下茹でしたりするときもある。(宮城県・30代・女性)
・焼く・煮る・蒸すの昔ながらの調理法。味付けは塩胡椒や醤油酒味醂などシンプルに。味噌や梅干などは手作り。週2回は魚を食べる。(東京都・50代・女性)
■ご希望の方には、調査結果データを公開致します。
回答者属性、集計データ、フリーアンサー全文を無料でご提供しております。以下のフォームよりお申し込み下さい。
※健康のために意識して行っていることとその理由、健康を意識した食事で普段気をつけていること、健康のために意識して購入する食材、健康的な食生活への悩みや工夫のフリーアンサーに、在住都道府県、年代、性別、就労状況、世帯の成人数、世帯の子ども数等の属性を併記したデータをお送りします。
■SnapDishで「健康」を意識した料理投稿一覧はこちら
https://snapdish.co/search/%E5%81%A5%E5%BA%B7?rank=-timestamp
■「SnapDishみんなの食卓体験ラボ」とは?
SnapDishが、生活者の自発的な声や工夫を集めて共有することで、「生活者の食卓体験向上」を目指すラボラトリーです。
■調査概要
調査方法:アプリ内で「みんなの声大募集♪おいしく健康編」として回答を募集
回答期間:2019年5月10日~2019年5月17日
回答者数:431名