１）食材を置き換える人が81％、健康やダイエットのために。
「食材の置き換え」について調査したところ、81％の方がレシピ通りの食材から別の食材への置き換えを活用していることが分かりました。食材を置き換える理由では、「健康のため」が67％と最も多く、次いで「美容・ダイエットのため」が50％、「食費節約のため」が38％、「置き換え後の食材が美味しい・好きだから」が24％となりした。
▼置き換え食材は、大豆由来食品、野菜、肉の種類部位代替が定番。
置き換え食材は、多い順に「豆腐・高野豆腐」56％、「異なるお肉の種類・部位」50％、「野菜」38％、「糖質・塩分・カロリーなどがカットされた甘味料、調味料」36％、「しらたき・こんにゃく」31％となりました。置き換える理由が健康やダイエットが上位であったことからも、高タンパク低脂質、減塩、糖質カットなどのヘルシーな食材が支持されているようです。
２）置き換え食材で注目の「植物性代替肉」。喫食経験率は63％、喫食意向も67％と関心が高い。
近年新商品が続々と発売している植物性代替肉の喫食経験については、「食べたことがある」が63％に上り、49％が「家庭料理で」、25％が「外食で」と回答しました。また、植物性代替肉の喫食意向を聞いたところ、67％の方が「食べたい」と感じていることが分かりました。喫食経験の有無で比較すると、「食べたことがない」層でも65％が「食べたい」と回答しており、「食べたことがある」層の67％と変わらない注目度の高さが伺える結果となりました。
▼喫食経験の有無で差が出る植物性代替肉の”イメージ”。
植物性代替肉のイメージについては、「健康に良さそう」が74％で最多となり、「価格が高そう」37％、「美味しくなさそう」24％と続きました。植物性代替肉の喫食経験有無で比較すると、「健康に良さそう」は共通して最も高かったのに対し、「アレルギーに対応している」では19pt、「価格が高そう」「美味しそう」「環境に良さそう」では10pt、喫食経験「あり」の方が高い結果となりました。逆に、「美味しくなさそう」では17pt、「よくわからない、知らない」では10pt、喫食経験「なし」の方が高い結果となり、喫食経験の有無でイメージが分かれることがわかりました。
3）食材を置き換える際のお悩みは、調理・味付けの難しさ、満足感の減少。
食材を置き換える際のお悩みを聞いたところ、置き換え食材の味付けに適切な分量や調理工程が分からない、元の食材と比べてボリュームや味などの満足感が得られない、といった声が多く上がりました。健康のために取り入れて入るものの、まだ美味しく活用できている方は少ないようです。
お悩み1：調理・味付けの調整が難しい。（34％）
・組み合わせたことのない食材の場合は出来上がるまでちょっと不安です。（茨城県・40代・女性）
・味付けや料理の仕方がその食材にあっているのかどうか、出来上がってみないとわからないこと。（栃木県・50代・女性）
・素材を変えることでレシピ通りに作っても、「味が入りにくい」」とか「煮る時間が変わる」とか、仕上がりが違ってきそうなのが少し不安。（東京都・50代・女性）
・例えば砂糖→甘酒など液体の場合の分量が難しい。（神奈川県・50代・女性）
・多少、レシピとは味付けや煮込み時間などを変えた方がいい場合があります。その食品に不慣れなうちは難しいかも。（神奈川県・30代・女性）
・健康に良くてもクセがあれば食べにくい。（山口県・40代・男性）
お悩み2：なにか物足りない。満足感が減ってしまう。（7％）
・コクやボリュームが少し減ってしまうこと。（東京都・50代・女性）
・食感が物足りなかったり、家族が喜ばない事があります。（兵庫県・30代・女性）
・動物性から植物性に変える時は、味が淡白になってしまう。（北海道・50代・女性）
・香りと質感の物足りなさがあるのではないかと考えます。（長崎県・50代・女性）
・置き換えメニューがあっても、家族の満足度を気にしてあまり利用出来ていない。自分だけが食べるならいくらでも取り入れたいのですが…。（石川県・20代・女性）
・置き換えてもやはり置き換え感が拭えない。（兵庫県・50代・女性）
・美味しく出来ない時がある。体にいい味しかしない。（岡山県・40代・女性）
4）コツさえわかれば、美味しくヘルシーに！みんなのナイス置き換えアイディア。
悩みの声で回答が多かった置き換え食材の「調理方法」に関して、解決策を見つけている人も。食材の分量や味付けを失敗しにくい様に調節したり、調理前にひと手間加えて違和感なく食べられるようにするなどの工夫が見られました。また、みんなが実践している、おすすめの置き換え食材も多数出てきました。
アイディア1：調理時のひと工夫で美味しく置き換え。
・牛乳を豆乳に変えることが多いのですが、ベースになるダシをしっかりと取るという事を心がけています。（北海道・50代・女性）
・低カロリー食材には特有の香りがあるものが多いので、コンニャクなどはアク抜きや茹でこぼしをする。（静岡県・50代・女性）
・顆粒だしを天然だしに置き換えるときは、きのこやベーコンなど旨味が出るものをプラスして補っています。（東京都・50代・女性）
・味がなじみやすくなるようにマヨネーズなどで食材をあらかじめ柔らかくなるようにするなど。（北海道・40代・女性）
・鶏むね肉のような脂の少ない高タンパクな食材は、弱火でゆっくり火を入れる。（東京都・40代・男性）
・しらたきや豆腐などは、きっちり乾煎りや水切りをして味が薄まらないようにする。（鹿児島県・50代・女性）
ベビーリーフのジェノベーゼのゼンパスタ（乾燥しらたきパスタ）
アイディア2：食材の分量・味付けの調整で、失敗知らず！
・完全に置き換えるのではなく、半量で様子を見る。（宮城県・50代・女性）
・なるべく味が濃かったり、カレーなどの何を入れても食べられるメニューから使い慣れていくのが安心。（神奈川県・30代・女性）
・旨味やコクが肉にくらべて少なくなったり、物足りなくなる時は、あごだしや塩麹などでしっかりめに味付けして、全体の味のバランスをみると、食材の味もしっかり出て美味しく仕上がります。（福岡県・30代・女性）
・料理の味を濃いめにして、置き換え食材の味を隠すようにしています。（東京都・40代・女性）
おからでポテトサラダ
アイディア3：おすすめの置き換え食材とその方法
・かさましには厚揚げなどお豆腐が使える。大豆のお肉はしっかり味つけすれば、気づかれないくらい美味しいです。（愛媛県・50代・女性）
・肉を、凍らせたこんにゃくに置き換え。生姜焼きにすると意外と美味しい♪（福岡県・50代・女性）
・私はお好み焼きが食べたい時は、小麦粉をごく少量にして、炒ったおからをたくさん入れます。
ソースは糖質が高いので醤油にして、だし粉を入れると風味も増します。具材はキャベツだけなのに最高に美味しいです。（埼玉県・30代・女性）
・小麦粉は米粉に、バターはオイル、牛乳は豆乳にすることで、全て植物性で腸内環境が改善される気がします。（千葉県・40代・女性）
・大豆ミートはミンチ状のものがおススメです。 何回か使いましたが、家族に全然バレずです。（兵庫県・50代・女性）
・ひき肉は脂が多いので、キノコや豆腐を入れてカロリーダウンして使う。（千葉県・50代・女性）
ナスとひき肉の味噌チーズ焼き大豆のお肉でギルトフリー
■ご希望の方には、調査結果データを公開致します。
回答者属性、集計データ、フリーアンサー全文を無料でご提供しております。ページ下部のフォームよりお申し込み下さい。
※食卓登場頻度、メニュー、シーンのデータと、その理由、お悩み、ひと工夫の理由回答（フリーアンサー）には、在住都道府県、年代、性別、就労状況、世帯の成人数、世帯の子ども数等の属性を併記しております。
■SnapDishでの「置き換え料理」に関連した料理投稿一覧はこちら
https://snapdish.co/search/%E7%BD%AE%E3%81%8D%E6%8F%9B%E3%81%88?rank=-timestamp
■「SnapDishみんなの食卓体験ラボ」とは？
SnapDishが、生活者の自発的な声や工夫を集めて共有することで、「生活者の食卓体験向上」を目指すラボラトリーです。
■調査概要
調査方法：SnapDish登録ユーザーにアプリ内・メールにて「みんなの声大募集♪置き換え食材編」として回答を募集
回答期間：2020年3月5日～2020年3月10日
回答者数：270名
